高校野球東京大会 雪谷と対戦“八丈旋風”巻き起こるか

高校野球

高校野球東京大会は7月16日、東東京大会の3回戦で、八丈(八丈町)と雪谷(大田区)の都立高同士が対戦しました。

降りしきる雨の影響により試合開始が遅れた球場でグラウンドを見つめていたのは、八丈島から息子の木村海来選手(3年)の応援に駆け付けた父親・慎さんです。慎さんは「今年が最後なので、1分でも1秒でも長く子どもの試合を見ていたい。楽しんで全力で悔いのないようにやってくれたら」と語りました。

ベスト8進出を目指し“八丈旋風を巻き起こす”と意気込む八丈と、甲子園で校歌を歌うことを目標に掲げる雪谷の都立高校同士の対決は1回表、八丈の先発・綿貫が2つの三振を奪うなど、上々の立ち上がりを見せます。

しかし2回表、雪谷の打線が爆発します。1アウト1塁・3塁で8番の鈴木が左中間へのタイムリーで先制すると、2番・矢野がタイムリーを放つなど3回までで10点を奪い、大きくリードを広げます。

逆転を諦めない八丈は5回ウラ、父親の慎さんが見守る中、木村選手が打席に立ちます。慎さんはこの時の息子の打席を振り返り「本当に打ってくれ、頼むっていうそれだけでしたね」と話しました。夏を終わらせたくない思いが体を突き動かしたという執念のヘッドスライディングで木村が後続につなぎます。しかし打線が続かず、八丈の目標としてきたベスト8進出の夢は果たせませんでした。

木村海来選手は「3年間の集大成を見せたかったが、悔しい結果に終わってしまった。今まで応援してきてくれたことに感謝しています」と話しました。一方、父親の慎さんは「野球は終わってしまったが、これからもずっと応援していきます」と語りました。

■東東京大会
雪谷 11-0 八丈(5回コールド)
安田学園 13-3 独協(6回コールド)
成城 8-1 芝浦工大付(7回コールド)
日大豊山 10-0 日比谷(5回コールド)
岩倉 10-0 芝(6回コールド)

※以下の1試合は荒天のため、翌日以降の「継続試合」に
江戸川 0-0 墨田工科(7回表)

■西東京大会
東海大菅生 21-0 日野台(5回コールド)
佼成学園 7-0 聖パウロ学園(7回コールド)
国士舘 2-1 国学院久我山
綜合工科 10-0 東京農(5回コールド)
石神井 9-2 明治(7回コールド)
府中東 4-3 狛江
法政 4-1 福生
早稲田実 10-1 玉川学園(7回コールド)
昭和 9-4 小川
日大三 5-0 多摩工科

※以下の1試合は荒天のため、翌日以降の「継続試合」に
創価 5-5 明大八王子(8回ウラ)

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