ドローンもバットもコントロール。社会人野球に新風❗️姫路の「二刀流」とは?

社会人野球

野球と建設業の二刀流を進める取り組みが注目を浴びています。仕掛けたのは担い手不足の建設会社。野球で人材確保を狙う、その取り組みを取材しました。

兵庫県西脇市にある、工事現場。ドローンを飛ばしているこちらの男性。建設会社の若手社員、佐藤勇治さんです。工事の進捗状況を確認するため、空から映像を撮影しています。先輩のアドバイスを受けながら撮影を進めます。

【佐藤さん】
「だいたいは慣れましたね。風が強いと難しいんですけど。子どもの頃にラジコン触った感覚が生きているかなと思いつつ」

そんな佐藤さんには、もう1つの顔があります。兵庫県市川町のグラウンド。

【佐藤さん】
「送球の質ずっと言っているんで、キャッチボールからやってください。握り替えは継続でお願いします。キャッチボール行こう!」

佐藤さんは、社会人野球チーム「#YBS播磨」のキャプテンも務めているんです。チームの選手は19人。関西や関東、中国地方などの大卒者がほとんどで、およそ半数が高校や大学で全国大会を経験しています。

佐藤選手も高校時代は、甲子園でホームランを放ち、名門・駒沢大学でも副キャプテンでした。プロを目指していましたが、壁は厚く。野球を続けるために去年、このチームに入団しました。

【佐藤さん】
「小さいころから野球をするのが好きだったし、けがとかできない環境とか聞いたら、自分はできる中でやめるのではなく野球をしたいとなった。会社が野球に力を入れてくれてるので、その分結果で出したい」

実はこの野球チームを支えているのが佐藤さんが勤める会社「#YOSHIDA GC」です。
羽田空港や関西国際空港などの工事にも携わり、全国に15か所の事業所を置く建設会社です。社長は会社のある問題解決のために野球チームとの連携を始めたといいます。

【社長】
「10年間、大学出の土木学科の学生が来ない時期が続いた。当社に20代30代の技術職がいなくなった。売り上げが人間の数で決まるので、伸びない状況が続いていた。
危機感がありましたよね」

人材不足が課題の建設業。国土交通省の調査でも、就業者はピーク時からおよそ3割減り、29歳以下の労働者はおよそ1割にとどまっています。若手をいかに獲得するか。業界全体で働き方改革や賃上げが進んでいて、YOSHIDA

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