今回のヒーローは──
まもなく開幕する仙台六大学秋季リーグで視線を集めるプロ注目の左腕、仙台大学4年 渡邉一生(わたなべいっせい)投手です。身長172センチ。周りの選手たちの中では小柄な存在です。渡邉一生投手:身体じゃないので野球は。小さいなりの生き残り方ってあると思うので、体の使い方であったり、ちゃんとやるようにしています。決して大きくはない左腕から放たれる剛速球。さらに巧みに操る多彩な変化球で、打者を翻弄します。速さよりも「質」と「力感」を追求する投球哲学
渡邉投手:理想の投球スタイルは150km/h投げられる変化球投手なんですけど。耳慣れない「150km/hを投げる変化球ピッチャー」。渡邉投手:すごいドラフトを意識しちゃっています。あと時間の流れの速さはすごく感じています。仙台大学4年渡邉一生投手の夢は、ただひとつ──プロ入りです。プロ注目の左腕 仙台大学 渡邉一生投手。2024年には侍Japan大学代表にも選出され、いまや実力は全国区です。MAX153km/hの速球を武器に、この秋のリーグ戦 エースとしてひときわ大きな期待がかかっています。渡邉投手:理想の投球スタイルは150km/h投げられる変化球投手なんですけど。
大学1年生の時は、すごくスピードを気にしてしまったんですけど、それが逆効果で自分の成長を妨げていたので、自分の中では方向の転換というか、スピードにとらわれずに、逆に質と力感を意識し始めてから、全体的に良くなって球速も上がりましたし、それが自分の中で合っていたのかなと思います。
秋季リーグ制覇への情熱 – ライバル東北福祉大への雪辱を誓う
2025年5月、仙台六大学野球 春季リーグの頂上決戦。2024年は春・秋の連覇を果たした仙台大学でしたが、ライバル・東北福祉大学との優勝をかけた一戦で、惜しくも福祉大に軍配が上がりました。渡邉投手:秋季リーグは最後4年間の集大成でもあるので、最後4年生みんなで笑って終われるように、福祉大を倒して全国優勝して終わりたいと思っています。福祉大は、意識しちゃっていますね。目の前で日本一になられているので。自分たちの代でやられた分は、自分たちの代で返せるようにしたいと思っています。悔しさを胸に、さらに理想の投球を追い求めて磨き続けています。筋力よりも柔軟性 – 独自の投球理論を追求
大事なのは、筋力よりも柔らかさ「速い球は、力だけじゃ生まれない」そう信じる彼は、ヨガやピラティスまで自分の投球理論に取り入れました。柔軟性と体の連動を何よりも大切にしています。渡邉投手:可動域を制限しないこと意識しています。自分の場合関節自体は柔らかいタイプだと思います。筋肉が硬くなるので可動域出るようにやっています。柔らかく、しなやかに、ボールに力を伝える。体の使い方ひとつで、投球は変わる。小柄な体格をバネに – 走りで魅せる”二刀流”の才能
渡邉投手:大事だと思いますけど身長とか。それが武器の選手だってたくさんいると思いますし、プロ野球選手は背が高い人も多いので、その中で勝負するには、小さいなりの生き残り方ってあると思うので。体の使い方であったり、そういうところはしっかりやろうと思っています。彼をさらに特別な存在にしているものが、もうひとつ。渡邉投手:足めちゃくちゃ速いです。今の方が遅いです。高校生の時が一番速かったです。一番速かった時は50m5秒9。中学の時に体育会TVに出ていました。走るのは好きです短い距離なら。グラウンドでは、エースとしてだけでなく、チームを支えるリーダーの顔も見せます。後輩の那須優輝さん:渡邉投手はチームのエースなので。1年生なんですけど、教材というか鑑というか、学ぶことが多いので今のうちに学んでおきたいです。渡邉投手が野球を始めたのは、小学1年生です。地元では、その速球で知られた存在だったサウスポーは、高校3年でプロ志願届を提出します。渡邉投手:野球を始めたきっかけがプロ野球選手なので、ずっとプロ野球選手を目指して夢の場所に目がけて頑張ってきてますけど、高3で一回挫折してプロにも行けませんでした。うまくいかない中でこの大学に来て監督さんやコーチの方々、指導者の方々そして一番大切な後輩や仲間、そして先輩、色んな人に出会えて、自分が変われて今があるので。
支え合う友情 – 大学野球の道を選んだきっかけ
高校時代、プロへの夢は、あと一歩届きませんでした。その姿を間近で見てきたのが、同級生の佐野怜弥さんです。高校時代から互いに刺激し合い、ともに成長してきました。そして今は、誰よりも近くで背中を押す、心強い存在となっています。渡邉投手:ドラフトダメで、普通ドラフト終わってすぐは落ち込んでいると思って電話をかけないじゃないですか。けど電話をかけてきてくれて、逆にそれが良くて。「どこも決まってないんだったら一緒に野球やらない」って言われて。「どこの大学行くの?」と聞いたら「仙台大行くよ」って。佐野怜弥さん:できれば一緒にやりたいなっていうのもあって、誘うっていったら偉そうな形になってしまうかもしれないんですけど、「一緒に行かない」って声をかけました。高校の時から約束しているんですけど、”プロに行ったらグローブを買ってもらう”っていうのが僕と約束したことなんで、4年越しに叶えてもらいたいなと思います。渡邉投手:守ります、それはしっかりと。プロ野球選手になって怜弥にグローブをプレゼントしないといけないので。怜弥がいなかったらこの大学に出会えてないので、一番感謝しています。人としても成長するきっかけをくれたのも怜弥なので。人の事ばっかり応援しないで自分も頑張れよって言いたいんですけど(笑)プロへの夢
渡邉投手にとって大学野球ラストイヤー。チームのため、そして自分の夢のために腕を振り続けます。渡邉投手:まずドラフトで高い順位で呼ばれたりとか、来年以降に繋げたいという気持ちはあるんですけど、やっぱり目の前の試合チームを勝たせられる、そんなピッチングを出来たらなと思っています。その先にあるのは──プロのマウンド。
詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tbc/2130016
コメント